いしのももこ.com

絵を描いたり、お菓子作ったり、子育てしたりしています

おばあちゃんへ

 


こんなに早く、触れることが出来なくなってしまうなんて。



2012年1月12日 夜 
わたしの大好きな、大切なおばあちゃんが天国へ逝ってしまいました。

それはそれは、とても静かに。




おばあちゃんの作る苺は、それはもう美味しくて、
世界一です。

苺ジャムの作り方を教えてくれたのも、おばあちゃんでした。
「味見だよ」と、食パンに出来立ての熱々ジャムをのせて
食べさせてくれたおばあちゃん。
美味しかったなぁ。

おかげで、ジャムを作るのが大好きになりました。
ジャム作りは、今ではわたしの仕事です。


わたしが描いた絵も、
誰よりも褒めてくれました。
「キレイな色だねぇ」
と、ニコニコしながら喜んでくれました。

おばあちゃんが褒めてくれれば、
それだけでわたしは満たされました。
おばあちゃんが褒めてくれた絵は、
きっと誰かに喜んでもらえる、そう思いました。



「少しでも苺を作っていれば、誰かにあげることができる。
 そうすれば、その人が喜んでくれるでしょ。
 それが嬉しいんだよ。」
いつだったか、そうおばあちゃんが言っていました。
それを聞いて、いつか、わたしもそうなりたいと思いました。


今、わたしは、おばあちゃんみたいになれているでしょうか?




今でも、
「おばあちゃーん、ご飯だよー」と呼べば
「はーい」と声が聞こえてきそうです。

タツの前にちょこんと座って
テレビを見ながら笑っていそうです。


でも、それはもうないんだよなぁ。




今日から、おばあちゃんのいない日常が始まりました。
まだ実感はないけれど、
だんだんと、それが当たり前になるんだよね。




おばあちゃん、本当にありがとう。

あなたの孫に生まれてよかった。
一緒にいろいろなとこに行けてよかった。
笑いながらご飯を食べられてよかった。
手を繋げてよかった。
最期に、「大好き」と、伝えられてよかった。


本当に本当に、大好きです。
心からありがとう。

今度会うときは、天国で、かな。

その時、
「なぁにやってるだか」
と笑われないように、
精一杯生きます。

だから、そっちから見ていてください。
見守っていてください。


またね。おばあちゃん。